○ 展示模型は、近年急激に減ってきましたが尚、滋賀県地方で現在も建てられている伝統工法住宅の 典型であり、継手仕口の工作法も可能な限り
本物に忠実に製作したものです。
多くの木造建築の研究者や実務家が集まるこの機会に模型を展示し、見る人々に伝統工法に対する 郷愁を呼び覚まし、伝統工法が末永く存続して
行ける事を願って展示しました。
この模型の特徴は、伝統工法の中でも最も重要で肝心な技術であるのに現在あまり使われなくなって しまった次の二つの技法を取り入れ、今後の
建築に採用して頂き、この技法が復活して 行くことを願ったものです。
1、横架材引合部に用いる「長ホゾ差し車知引き胴栓打ち」の技法
2、差し鴨居四方差しに用いる「眼鏡ホゾ差し車知引き胴栓打ち」の技法
これらの方法を理解して頂く為に、その部分をS=1/2まで拡大してそれが自由に嵌め外し出来る様にした部分模型も作成致しました。
今後大工職の方々にも見て頂いて、是非 簡略化しないで用いて欲しいと思っています。 株式会社 西澤工務店 西澤政男 |